FLASHが世に出て7年。いよいよそのパフォーマンス環境は整いました。インターネットに接続されているコンピューターの98%がFLASHコンテンツをふつうに閲覧できるということは、FLASHプレイヤーがメディアとしてWebコンテンツのスタンダードになったということを意味します。7年前、はじめてFLASHの前身、FutureSplashに出会った私は、その非類ない軽さ、快適なストリーミング、シェイプの滑らかさ、すべてに衝撃を受けたことを鮮明に覚えています。そして確信しました。「このフォーマットは、きっとWebのスタンダードになるにちがいない」と。それから、夢中でFLASHアプリケーションを使い親しんできました。そんな、私が、いま本書を著すのは、7年前のその時と同じぐらいエキサイティングな体験をしたからに他なりません。FLASHの機能を理解し、それぞれ思い通りのムービーを創作できるクリエイターは日々増えています。その中で、単体のムービーファイルのある意味での限界、タイムラインやActionScriptを駆使したムービーが次に必要としているもの、それらを自問することが多くなったのも事実です。つまり、いままでのFLASHムービーのほとんどは、秀逸なFLASHインターフェイスも、軽妙なFLASHゲ?ムも、そのSWF単体で終了し、それ以上でもそれ以下でもない、切り取られた独立したコンテンツでした。ブラックボックス化した編集ファイルは作り手に依存し、簡単には外部ファイルに何もリクエストできない、あつらえて用意したもの意外ほとんど何も受け取ることができないまま、SWFという最終フォーマットに書き出してHTMLにインクルードしていたわけです。
もちろん、高機能なパーツ作成ツールとして、また再生して価値を創造するムービーメーカーとして、これを超えるオーサリングツールは他にありません。しかし優れたインターフェイスやゲームには、少なからずそのインタラクションの中で生成された貴重なデータがありながら、その場限りで消えてしまっていました。それは、たとえばユーザーの選択する値だったり、クリック数だったり、ゲームのスコアや、タイムカウントだったりしました。私は、SWF内で生成されたデータが、容易に外部ファイルに書き込めないことは熟知していましたが、ActionScript以外にまた高度な言語を習得し、プログラミングして、その結果、FLASHムービーとは自由度の異なるHTMLをいくつもわざわざ生成して、ユーザーを引き回すことのために、意欲も時間も生み出すには至りませんでした。「この値が今受け取れたら…このデータが次回再利用できたら…どんなに便利だろう」といつも思っていました。
FLASH MX がリリースされ、その進化のレベルは目をみはるものがあります。とりわけ、小さなデータがローカルファイルに書き込めることや、便利なユーザーインターフェイスコンポーネントを装備していることは朗報でした。リリースノートを見ても、これは間違いなくHTMLをターゲットにしていることが理解できます。DreamWeaverMX ColdFusionMX とMXシリーズが出揃って、そしてそれらを連動させた時、私の夢が現実味をおびてきました。
本書は、FLASH MX を中心に、Flash remorting MXを介してColdFusionMXを駆動させ、いままでで容易でなかったことを実現しています。効率的な適時のデータ送受信、蓄積されたサーバーテクノロジー、そしてなによりも表現豊かでわかりやすいインターフェイス、そんな、ダイナミックで、安定感があって、それでいて使う人にやさしい効果的な次世代インターネットアプリケーションを構築する手順をわかりやすく解説しています。
FLASHパワーユーザーは強力なバックエンドを引き出すテクニックを、また、ColdFusionエンジニアはFLASHの圧倒的なパフォーマンスをぜひ、本書で探って見てください。豊かな表現とアイデアが具現化されたインターフェイスと、実際に稼動する実務レベルのソリューションが融合したとき、真のリッチインターネットアプリケーションの形が見えてくるはずです。

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